【MBTI】タイプ毎のストレス時の反応を説明するインザグリップという概念

MBTI(Myers-Briggs Type Indicator)における重要な示唆の一つにタイプ毎に陥りやすい罠という物があります。

インザグリップという概念をご存知でしょうか?

簡単に言うとストレス時に各タイプ毎に陥る不健全な反応パターンです。

この概念を知っておくと、自分の正確なタイプ判定にも役立てる事が出来ると思います。

インザグリップ状態になる予兆としては、補助機能の機能不全が起こり主機能だけが使われている状態になってしまう事が挙げられます。

その状態では知覚機能と判断機能のどちらか片方だけがアンバランスに使われている状態で、それが却って当人のバランスを余計に崩壊させていく方向に作用します。

これをきっかけに、劣等機能が不健全な形で表出するようになります。

つまり、意識下にある主機能への過剰な依存が無意識化にある劣等機能へのエネルギーを不健全にため込んで表出してしまうという事ですね。

そうすると、問題が表面化し、その人らしさは失われ、自分か周囲に迷惑がかかる状態になってしまうわけです。

逆に言えば、その人らしさを取り戻すのに最も重要なのは「補助機能」という事になります。

この補助機能の機能不全をどうにかできれば各タイプ特有の心の罠にひっかかりにくくなるという事だと思います。

これって結構凄い事だと思っていて、様々な精神疾患や発達障害も実はインザグリップから説明がつくのではないかと思っております。

私を例にすると、アスペルガーの診断を貰っていますのでメインタイプはINTPという事になると思います。

INTPの心理機能は次のようになっております。

「主機能:Ti(内向的思考)」「補助機能:Ne(外向的直観)」「第三機能:S(感覚)」「劣等機能:Fe(外向的感情)」

なので社会的な制約などで補助機能のNe(外向的直観)の性質が活きない環境に身を置いてしまうと主機能のTi(内向的思考)での対処に過剰に拘るようになる。つまり、自分自身のロジックに極端に拘る様になるわけで、そこに拘れば拘るほど劣等機能のFe(外向的感情)の制御に失敗するようになります。

つまり社交不安だとか対人過敏だとか共感だとか騙されたくないだとか嘘つきの嘘を暴くだとかそういう物への拘りになっていく。

そこに拘れば拘るほど、却って対人的に嫌われて事態が悪化してTi⇔Feループから逃れられなくなる感じです。

で、このインザグリップ状態に陥っているかどうかの目安は

怒りの発生」「視野の狭さ」「ユーモア感覚の喪失

という3つの特徴が外にでるとのこと。

逆に言えば、この3つが出ているかどうかで今の自分が補助機能不全に陥っているかどうかがわかるという事です。

私の例で言うならば、何かやられた事が頭の中に残って、ひたすらそこに拘ってムキになって対立の構造を分析して、相手の嘘を暴く・正しさの証明・戦略の構築の為に永遠と思考がグルグル回り続けていく感じですなぁ。

当然正確な正しさしか認めないのでユーモアの欠片も無いわけです。

この無駄な時間を他の有益な事に使えたらと何度思った事か(笑

わかっていても、そこの制御が効かなくなるのがこのインザグリップ。

この補助機能不全に陥っているのをどうにかする為に運動したり環境を変えたりだとか、我々が普段無意識にやっているようなストレス対策が有効になります。

インザグリップは誰しもが陥り、それを拗らせているのが精神疾患や発達障害だとするのならば、障害が特別な物では無い事が見えてくる気がします。

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他タイプ別のインザグリップで苦しんでおられる方も多いと思うので、なんらかの形で少しでもお役に立てればなと思います。

 

参考文献:ジーン・M.クメロウ(2007)『MBTIタイプ入門(タイプとストレス編)第2版』金子書房

 

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